2011年8月9日 がん研究分野の特性などを踏まえた支援説明会
2011.08.09 大阪千里
本年度より公募班に加えていただきました新学術領域「細胞運命制御」班が支援していただける班なので、支援活動の説明および次世代がん研究戦略推進プロジェクト次世代がんシーズ戦略育成プログラム説明会に参加させていただきました。例年は東京で開催なのだそうですが、今年は電力供給の問題で大阪になったそうです。夏休みで大阪の実家にいる息子の様子を見に行くという、ついでができて私にとってはラッキーでした。(息子はじじばばの愛情を一杯にうけてとても幸せそうでした。でも、時々気に入らないことがあると荷物をまとめて帽子をかぶって”東京へ帰る"と言って出ていくというのはおっかしかったです。今回は初めてたった一人で大阪に行ったので自信ができたのしょう。ほったらかしの両親をよそにしっかり育っているように思い、うれしい限りでした。手間をかけてやることができなくても、子供は勝手に育ちますね。ありがたいです。)
支援班は総括、個体レベルの研究支援、疫学、HTLV-I,、臨床診断支援、化学療法基盤支援の6つがあります。
既に個体レベルの研究支援によりマウスを作っていただいていますが、他の支援についても疫学のところですと約7万人の血清、DNAが保存されていること。化学療法基盤支援では化合物ライブラリーを無償提供していただけるなど、魅力的な支援がありました。
HTLV-Iも患者検体を提供しているそうです。昨年miR-126,に機能的なSNPsを見つけました。miR-126は血管系での発現が多いので動脈硬化や心疾患なんかに関係あったらいいな。。。なんて夢想していました。化合物ライブラリーの方は、miRNAのグローバルな発現を変化させる化合物、欲しいので、スクリーニングしてみたいなあ。。。とまたまた夢は広がります。まあ、夢は夢。今は今やっていることにめどをつけましょう!
次世代。。。の方は、かなり、実用化にむけて道筋がたっていないと厳しいようです。
京大本庶研でご指導賜りました現岐阜大学長岡仁先生と昼食をご一緒させていただき、今リバイス中の仕事に対し、貴重なアドバイスをいただいたのち、午後からは新学術領域「生体イメージング」の公開シンポジウムに出席しました。
腫瘍に関するところは、腫瘍のHeterogenesityを生体内イメージングで見て、分類してアレイをして、新しい分子をとって、患者サンプルでその発現を確認する。というのが流れのようです。私たちもmiRNA関連で腫瘍の中のHeterogenesityを日々感じています。イメージングでみる分子を新たに構築するのはちょっと難しそうです。でもmiRNAなら割りと簡単です。今の実験系で機能的なものが見えてきたら、生体内イメージングにもっていくのもひとつかと思いました。また、新学術領域のホームページをフォローさせていただこうと思いました。
宮脇先生、坂上先生のFucciはやはりとても魅力的です。北村先生はすでにG0系も構築されています。私たちの系でも使えないでしょうか。。。miR-128はG0を減らすことを見出しています。発展できないでしょうか。。。あれこれ考えます。
最後に、今回支援班にサポートを受けられる研究者600人あまりの研究者を掲載した冊子を頂きました。で~。ページをめくってみると、なんと年齢入り。ちょっとキツイです。。年取るのは嫌なもんです。
そう、私は不惑。でも実際は惑惑。困ったもんです。みなさんに迷惑かけてすみません。